南伊豆くらし図鑑とは

「日の出とともに漁に出る」
「採れたてのお魚でごはんをつくる」
「季節ごとの山の恵みを楽しむ」
「温泉とともに暮らす」…などなど

ここでは“暮らし”そのものが面白い。

そんな南伊豆ならではの、
さまざまな暮らしを体験してみませんか?

こちらに、異日常への扉を用意しました。
さあ、誰の日常に旅しますか?

この取り組みにあたって

伊豆半島は最南端の町、南伊豆町。
ここ伊豆半島は、もともとは2000万年前に海底火山の隆起によって生じた南の島で、フィリピン海プレートに乗って少しずつ日本列島に近づいてゆき、60万年前に本土に衝突して本州の一部となりました。なので、海底火山を彷彿させる多彩なジオフィールドと、本州とは異なる南方系の植物層とを有し、東京からそう遠くない位置にありつつも、南の異国を感じさせる自然環境が魅力的な土地です。

南伊豆町にはいま、いくつかの課題があります。全国的な“地方の課題”である人口減少もさることながら、特に顕著なのが、ひとつは交流人口の減少。もともと戦後、観光需要で大きく賑わっていたこの町も、この10年ほどで訪れる人の数が6割ほどに減っています。また、もうひとつ著しいのが高齢化率。65歳以上の人口比率について、全国平均が27%のところ、南伊豆町は44%。まさに課題先進地域です。

正直、いま、昔のように大量の観光客を受け入れるのは難しいです。
しかしながら、この海と山と多彩多様な自然に囲まれた土地には、まだまだたくさんの魅力があります。
(実際、現在も移住者の流入は増え続けているんです)

どうすれば、この魅力をもっと届けられるだろうか?
、、そのヒントはデンマークにありました。


2000年春にデンマークではじまった「ヒューマンライブラリー」。これは“人を本に見立てて読者に貸し出す図書館”で、読者(参加者)と、本(語り手)が1対1で対話をする試み。この『南伊豆くらし図鑑』は、ヒューマンライブラリーを参考に生まれた、1対1で関われる“暮らし体験プログラム”です。
「1対1」というのが大きな特徴で、1人が興味を持てば成立するので多数の集客を必要とせず、語り手としては1人の相手をすればよいので気負わずに接せられますし、参加者としては1人だからこその深い関わりが可能です。
また、この取り組みによって、南伊豆に住む老若男女すべての皆さんに「新たな生きがい」と「複業のきっかけ」を生むことができれば何よりだと考えています。